コロナをきっかけにインターネットを使った就職活動が一般的になり、学生(求職者)にアプローチするための採用動画の人気が高まっています。採用動画は企業のブランディングや認知度アップにも有効なツールですが、採用動画を制作したことがないと「採用動画を作る必要はあるのか?」「どんなことに気をつけて採用動画を作れば良いのだろう?」など、疑問が多いと思います。この記事では「採用動画の成功事例13選と制作のコツと注意点」を解説します。
貴社で採用動画を制作するときの参考にしてください!
採用動画の人気が高まっている理由
学生(求職者)のニーズの変化
年々、求職者は企業の「リアル」を求める傾向が強くなりました。そのため、ありのままの企業の姿を知りたいと考える学生(求職者)ニーズの変化が、採用動画の人気が高まっている理由の一つです。これまでは「普段の業務風景」や「実際に働く先輩社員の声」を知りたいと思うと、企業説明会に参加したり、OG・OB訪問するしかありませんでした。このように最新の情報を知るきっかけが少なく、学生(求職者)のニーズに十分に答えられているとは言えませんでした。採用動画を導入することで、企業のリアルな声を効率良く学生(求職者)に届けることが可能となります。
SNSによる採用活動の活発化
TwitterやFacebook、Instagram、TikTokなどのSNSを活用した採用活動の活発化も、採用動画に人気が出ている理由の一つです。画像や動画を簡単に発信・共有することができ、拡散機能もあるため企業を知ってもらうきっかけを作るのに最適な媒体です。最近は、YouTubeを倍速で見る人が増えているため、2〜3分程度の採用動画が最適だと言えます。
採用動画を制作するメリットと活用事例
企業のリアルを伝えられる
オフィスや社内の様子、社員が働く姿など「企業のリアルな情報」をアピールできることが採用動画を制作する最大のメリットです。例えば、新入社員や入社して数年の先輩社員のような「学生(求職者)に近い社員」によるインタビュー動画を作成することで、リアルな情報を得ることができ、学生(求職者)も安心してエントリーや面接、選考に挑むことができます。
採用動画の種類
・職種紹介動画(業種や仕事への思いを語る等)
・オフィス紹介動画(現場の雰囲気等)
・社員インタビュー動画(先輩社員が何に充実感を得ているか、自社の良さ等)
・代表挨拶動画(経営理念やビジョン、仕事に対する思い等)
・企業紹介・アピール動画(事業内容や自社独自の強み、企業戦略等)
・説明会動画(合同企業説明会の様子を撮影したもの等)
入社後のミスマッチ防止に繋がる
採用動画を活用することで、文字では伝えられない現場の空気感や熱量を伝えやすくなります。また、リアルな様子を伝えることで、学生(求職者)が入社後をイメージしやすく、結果として、内定辞退や入社後の早期退社、ミスマッチの防止に期待ができます。
企業のホームページ・採用サイト・パンフレットにも活用できる
採用動画は、採用サイトやパンフレットの画像では伝えきれない多くの情報を発信することができます。企業説明会では、会社概要や事業内容、採用したい人物像などの情報を口頭で伝えようと思うと、かなりの労力と時間がかかります。しかし、採用動画を制作することで、情報量の多いメッセージを動画と音声で学生(求職者)に簡単に届けることができます。また、一度動画を制作してしまえば、企業のホームページや採用サイト、リクナビやマイナビに掲載したり、パンフレットや求人票にQRコードを貼り付けるだけで、学生(求職者)が好きな時間と場所で見ることができるため、活用方法は様々だと言えます。
かっこいい採用動画の成功事例13選
【自動車】株式会社八幡自動車商会(インタビュー動画)
日本で初めてランボルギーニを車検した従業員へのインタビューを通して「仕事への情熱や強いこだわり」が表現されているかっこいい採用動画です。また、苦労したエピソードや乗り越えた達成感などを語っているため、求職者に「働くことの大切さ」も包み隠さず表現しています。
【IT】株式会社EXIDEA(インタビュー動画)
従業員が日々大切にしている考えをインタビュー形式で紹介している採用動画です。メンバーによって仕事やメディアへのこだわりが伝わってくる構成になっています。また、通常ではNGシーンとしてカットするインタビューの合間の笑顔や笑い声をあえて入れることで、アットホームな雰囲気が伝わり、求職者の不安軽減に繋がる構成になっています。
【IT】LINE Fukuoka株式会社(オフィス紹介動画)
LINE Fukuoka株式会社は、LINEおよび関連サービスの開発・クリエイティブ・運営・事業企画を行なっている会社です。従業員が会社内を案内する動画として構成されています。一般企業には無いマッサージルームが常設されているなど、働くメリットや福利厚生の魅力を感じる動画になっています。
【IT】トランスコスモス株式会社(事業紹介動画)
トランスコスモス株式会社は、ネットからリアルまで企業と消費者を繋ぐITアウトソーシングサービスの会社です。従業員のインタビューや事業の具体的な説明はせず「事業の意義」をメインにストーリー設計されている採用動画です。建設業などの認知が低い業界では、事業説明をするだけでなく「事業の意義」を伝えることで求職者が「一度話を聞いてみたい!」と思ってもらえるような構成にすることがポイントです。
【広告動画制作】株式会社AOI Pro. (インタビュー動画)
AOI Pro.は、広告動画制作事業を行なっている映像プロダクション会社です。サムネイルの「青い炎を燃やせ」をコンセプトに、インタビューを通してメンバーが各々の仕事への想いと意思を語っています。約2分半の動画には従業員6名が出演し、映像制作プロダクションならではかっこいい演出とカット数が多く見ていて飽きない工夫がされているのがポイントです。
【アパレル】株式会社AS KNOW AS(事業紹介動画)
株式会社AS KNOW ASは、レディースアパレルの専門店です。「自分らしさ」をコンセプトに、従業員のライフスタイルを見れたり、家族なども登場する珍しい採用動画です。「仕事もプライベートも大切にして働きたい!」と思う求職者には魅力的に映る構成になっています。従業員の人間性や仕事への熱い思いも伝わる動画になっています。
【ゲーム】株式会社Cygames (オフィス紹介動画)
株式会社Cygamesは、ゲームの企画や開発をしている企業です。「すべての環境は、最高のコンテンツのために」というテーマで、かっこいい映像に仕上がっているオフィス紹介動画です。インタビュー動画のように従業員が話すシーンはありませんが、働く人の雰囲気やIT業界ならではの自由な働き方が想像できる魅力的な動画になっています。
【コンサルティング】株式会社野村総合研究所(オフィス紹介動画)
株式会社野村総合研究所は、コンサルティングビジネスやITソリューションを提供している企業です。仕事のオン・オフをオフィス内で切り替えられるような印象を抱いてもらうような構成になっています。開放的なオフィスで、ワクワクしながら仕事ができる環境を表現している動画になっています。
【小売】株式会社三城(採用動画)
メガネでお馴染みの株式会社三城の新卒採用動画です。オシャレな雰囲気と世界観を伝えているため、従業員のインタビューは無くても、BGMと映像のみで雰囲気を伝えられている動画に仕上がっています。
【製造小売】貝印株式会社(採用動画)
貝印株式会社の採用動画では、各部署の従業員に会社への想いを話してもらうことをメインに制作されています。それぞれが自分の役割を理解し、会社を良くしたいという姿勢が伝わってくる構成になっています。
【飲食】株式会社CLUB MAISON(採用動画)
株式会社CLUB MAISONの採用動画では、動画のコンセプトである「飲食店で働くのってカッコイイ!」に合わせた映像構成になっています。また、飲食店に合わせた映像とおしゃれなBGMが映像にマッチしている素敵な動画に仕上がっています。
【人材派遣】パーソルホールディングス株式会社(採用動画)
パーソルの採用動画では「テクノロジーによる業務の効率化」「成果の最大化」「世の中の仕事を変えていくこと」をコンセプトにしています。働く人と、その背景にある想いを紡いでいくドキュメンタリー形式で表現しており、かっこよく、おしゃれな採用動画に仕上がっています。
【電気工事サービス】プライム・スター株式会社(採用動画)
プライム・スター株式会社の採用動画では、BGMに洋楽を取り入れて、動画全体のかっこよさを演出しています。また、入社して間もない社員4名の仕事への姿勢や風景をアピールしているため、学生(求職者)に入社後のイメージを持ってもらいやすい動画になっています。
学生の記憶に残る「採用動画」を制作するコツと注意点
採用動画制作のコツ
1.採用したい人物像を明確にする
2.求職者の目線に立って制作する
3.アピールすることだけを考えない
4.良いところばかりをアピールしない
5.活躍している従業員に出演してもらう
6.他社の採用動画をリサーチする
採用したい人物像を明確にする
ターゲットが明確になっていない状態で採用動画を制作すると、統一感が出ずターゲットに効果的なアプローチができなくなります。まずは、自社の事業課題や採用活動を通じてどんな組織を作りたいかを明確にし、求める人物像の要件をしっかり決めましょう。求める自分像が明確になることで、採用動画に盛り込むべき項目も決めやすくなります。
求職者の目線に立って制作する
採用動画でありがちな失敗が、企業目線で伝えてしまうことです。「弊社は〇〇が強みで〜」などの企業が伝えたいことばかりをアピールするのではなく、学生(求職者)目線に立った内容で構成しましょう。 例えば、成長できる環境があること、転勤がないこと、学生(求職者)が聞きたくても聞きにくいこと(給与やボーナス、福利厚生など)も盛り込んで、学生(求職者)の興味を引き付けるような採用動画を制作するのも良いです。また、堅苦しい採用動画にならないように明るくユーモアのある動画を制作することも効果的です。
アピールすることだけを考えない
現在の就活生は、1995~2000年代後半生まれの「Z世代」と呼ばれている年代で、企業目線で作られた広告や商品を嫌う傾向にあります。そのため、アピールすることだけを考えて採用動画を制作すると、学生(求職者)は興味を持たなくなる可能性が高くなるため、ターゲットを意識しながら採用動画を制作するようにしてください。
良いところばかりをアピールしない
どの企業にも良いところと悪いところがあります。悪いところを伝えたくないという気持ちが分かりますが、採用後のミスマッチを防ぐために、やりがいだけでなく、自社のネガティブな面も一緒に伝えましょう。この時、ネガティブな面を伝えて終わるのではなく、ネガティブな面をメリットに言い換えて伝えることをオススメします。このように、事前にネガティブな面を伝えることで、入社後の「イメージと違った」「違う企業に入社すれば良かった…」というギャップが生まれにくくなります。
活躍している従業員に出演してもらう
実際に働いている様子を見てもらうことで、学生(求職者)の印象に残りやすくなります。また「入社後は、こんな感じで働くのかな?」と自分ごとのようにイメージしてもらえるため、入社意欲を高めることができます。従業員が出演できない場合は、モデルを使うという方法もあります。
他社の採用動画をリサーチする
採用動画は闇雲に制作しても競合他社との差別化ができなければ、最後まで見てもらえなかったり埋もれてしまうことがあります。採用動画を制作する前に他社の採用動画をチェックし、自社の強みを洗い出しましょう。なかなか強みが出てこない場合は、従業員に「なぜ入社しようと思ってくれたのか?」を聞いてみるという方法も良いでしょう。
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「エントリー数を増やしたいけど、どうしたらいいか分からない…」
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